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ミニ情報

胃がんリスク検診について

ピロリ菌検査

料金:1,620円

ピロリ菌とは
胃の強い酸の中でも生きることができる菌で、胃粘膜細胞と粘液中に存在しています。
慢性的な胃粘膜の炎症を引き起こし、胃・十二指腸潰瘍や萎縮性胃炎の原因菌といわれています。胃がんにも大きく関係していると考えられています。

ピロリ菌
検査方法
血液中のヘリコバクター・ピロリ菌の抗体を測定します。
治療方法
ピロリ菌に感染している人のすべてに症状が現れるわけではありません。ピロリ菌は服薬により退治(除菌)することができます。


 

ペプシノゲン検査

料金:2,060円

ペプシノゲンとは
胃で作られる消化酵素ペプシンのもとになる物質で、胃酸を分泌する領域(胃底腺領域といいます)から分泌されるペプシノゲンⅠ(PGⅠ)と、胃全体から分泌されるペプシノゲンⅡ(PGⅡ)に分類されます。
血中濃度を測定することにより、胃粘膜でのペプシノゲン生産度がわかります。値が少ない場合は胃粘膜の萎縮を示します。
検査の目的
胃粘膜の萎縮の程度を判定します。
明らかな上部消化器症状のある方や、治療中の方・胃切除後の方・腎不全の方には適していません。
検査方法
血液中のPGⅠとPGⅡを測定します。
胃粘膜が萎縮するとPGⅠとPGⅠ/Ⅱ比(PGⅠ値÷PGⅡ値)ともに低下を示します。

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≪出典≫ペプシノゲン法ハンドブック

ABC(D)判定(胃がんリスク検診)

ABC(D)判定とは
ピロリ菌感染の有無とペプシノゲン値(PG値)による胃粘膜の萎縮度によって胃がんになりやすいかどうかをABCDの4段階で判定します。
A群→B群→C群→D群の順に胃がんになるリスクが高まっていきます。
  ピロリ菌 PG値 考えられる胃の状態 胃がん発生率/年
A群
-
-
健康な胃粘膜で、胃疾患の可能性は低い
B群
-
ピロリ菌感染はあるが、胃粘膜の萎縮は進んでいない
健常者の約10倍
C群
胃粘膜が炎症を起こし萎縮する
健常者の約20倍
D群
-
胃粘膜の萎縮が進み、ピロリ菌が胃に住めなくなる
健常者の約120倍

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≪出典≫日本胃がん予知・診断・治療研究機構