がん征圧⽉間について
毎年9⽉を「がん征圧⽉間」と定め、がんとその予防についての正しい知識の徹底と早期発⾒・早期治療の普及に全国の組織をあげて取り組んでいます。
令和7年度がん征圧スローガンは「健康は 予防と検診の 二刀流」
現在、⽇本⼈の2⼈に1⼈ががんになり、4⼈に1⼈ががんで亡くなると⾔われています。
がんは早期発⾒・早期治療で⽣存率も⾼くなります。
富⼭県健康増進センターは、対がん協会グループとして「がん征圧」に向けての啓蒙普及活動や各種がん検診を実施しています。
未来の⾃分のために、胃がん・肺がん・⼤腸がん・子宮頸がん・乳がん検診を受けましょう。
国が推奨している
「5つ」のがん検診
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問診・胃部X線検査*または
胃内視鏡検査がんの中でも日本人に多いのが胃がんです。症状がないうちに早く見つけて治療すればほとんどが治療可能なため、定期的な検診が重要です。
※当分の間、胃部X線検査については40歳以上に対し年1回実施可 -
問診・胸部X線検査および
喀痰(かくたん)検査*肺がんは⽇本⼈のがんによる死亡数の1位です。しかし早期に治療すれば約8割が治るようになりました。症状がないうちの早期発⾒が重要です。
※50歳以上で喫煙指数(1⽇の喫煙本数x喫煙年数)は600以上の⽅が対象 -
問診および便潜⾎検査
(2⽇法)大腸がんは日本人に増えており、近年女性では死亡数のトップとなっています。早期発見と適切な治療でほぼ治癒が可能なため、定期的な検診が重要です。
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問診・視診・⼦宮頸部の
細胞診および内診子宮頸がんの罹患数は20代後半から増え40代がピークになります。早期ではほとんど⾃覚症状がないので定期的な検診が重要です。
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問診および乳房X線検査
(マンモグラフィ)乳がんは30歳代後半から急激に増えます。また近年は閉経後の増加も⽬⽴つようになりました。進⾏すると転移の可能性が⾼まるので、定期的な検診が重要です。
※ただし対象年齢は年度年齢になります。
がんについて知ろう!
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私たちの体は、約60兆個の細胞からできています。細胞の⼀部は毎⽇更新されていますが、正常な細胞の遺伝⼦に傷がついた異常な細胞が発⽣することがあります。これをがん細胞といいます。
がん細胞は健康な体にも発⽣しますが、通常は体に備わった免疫が働いてがん細胞を死滅させます。この免疫の効果が得られずにがん細胞が無限に増えて、かたまりになったものをがんといいます。⽇本⼈の2⼈に1⼈はがんになり、4⼈に1⼈はがんが原因で亡くなっています。がんは⽇本⼈の死亡原因の1位です。
がんを早期に発⾒し、早期のうちに適切な治療を⾏うことでがんによる死亡を減らすことが出来ます。早期発⾒の最⼤のメリットは⾃覚症状のない早期の状態でがんを⾒つけられること。⾝体の負担、⼊院⽇数、医療負担も少なくて済みます。
日本人のためのがん予防法(5+1)
「たばこ」「お酒」「食生活」「身体活動」「体重」の5つの健康習慣に「感染」を加えた6つを実践することでがんのリスクはほぼ半減します。できそうなことから取り組み、1つでも多くの習慣を身につけましょう。
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1.たばこ
たばこは吸わない。他人のたばこの煙を避ける。
目標たばこを吸っている人は禁煙をしましょう。吸わない人も他人のたばこの煙を避けましょう。
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2.お酒
飲酒はひかえる。
目標飲酒の量を減らすほど、がんのリスクが低くなります。がん予防のためには飲酒しないことがベストです。 飲まない人、飲めない人は無理に飲まないようにしましょう。
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3.食生活
偏らずバランスよくとる。
- 塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。
- 野菜や果物不足にならない。
- 飲食物を熱い状態でとらない。
食塩は1日あたり男性7.5g、女性6.5g未満、特に、高塩分食品(たとえば塩辛、練りうになど)は週に1回未満に控えましょう。
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4.身体活動
日常生活を活動的に。
目標たとえば、歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分行いましょう。また、息がはずみ汗をかく程度の運動は1週間に60分程度行いましょう。
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5.体重
適切な範囲内に。
目標中高年期男性の適正なBMI値(Body Mass Index肥満度)は21〜27、中高年期女性では21〜25です。この範囲内になるように体重を管理しましょう。
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1.感染
肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合は治療を受ける。
目標
ピロリ菌感染の有無を知り、感染している場合は除菌を検討する。
該当する年齢の人は、子宮頸がんワクチンの定期接種を受ける。- 地域の保健所や医療機関で、一度は肝炎ウイルスの検査を受けましょう。 感染している場合は専門医に相談し、特にC型肝炎の場合は積極的に治療を受けましょう。
- 機会があればピロリ菌の検査を受けましょう。定期的に胃がんの検診を受けるとともに、除菌については利益と不利益を 考えたうえで主治医と相談して決めましょう。
- 肝炎ウイルスやピロリ菌に感染している場合は、肝がんや胃がんに関係の深い生活習慣にも注意しましょう。
- 子宮頸がんの検診を定期的に受け、該当する年齢の人は子宮頸がんワクチンの定期接種を受けましょう。